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銀杏BOYZ@RSR [元気をくれる音楽たち]

衝撃的だった。

スカパーで録画した
RISING SUN ROCK FESTIVRL 2005 in EZO(8/20)での銀杏BOYZのステージ。

ステージ上にはヴォーカルの峯田君と思われる
上半身裸の体格のいい長髪の男の子が一人ぼっちで
椅子に座りギターで弾き語っている。
(あぁ、この子がロックインジャパンで一騒動起こした子かぁ)
と思って見ていた。

他のメンバーは誰もいない。
峯田君は嗚咽するように喉から血をふり絞るかのように歌い上げる。
常軌を逸している。
一種のトランス状態なのか、瞳がギラギラしている。
いや、恍惚としてうつろな感じ?瞳が潤んでいるのか?

歌い上げているのは「人間」という歌。
えぐられる。聴く者の心を根こそぎえぐる。

お客は峯田君と一緒に合唱している。
会場全体に一体感を感じるが、ステージの彼はとても孤独に見える。

知らぬ間にメンバーが登場していた。
メンバーの演奏が加わり、峯田君はギターを投げ捨て??
狂ったように叫びまわり、ステージの床に倒れこみ、のた打ち回る。
セットによじ登ってお客へ向かって憤りをぶつけるように叫ぶ。
椅子の上に立ってマイクを咥えて吼えまくったり。

怒りを?悲しみを?何を? 吐き出すように思いっきりぶつけて来る。

ブラウン管を通してもそれはガンガン伝わってきた。
最初はゴシップ的好奇心で見ていたのに、
いつの間にかテレビの前で私は固まってしまっていた。

私が好んで聴く歌うたいはある一定の実績を持ったベテランが多い。
長年をかけて彼らが丹精こめて作り上げてきたその世界が好きだから。
でも私は、もうすでに出来上がってしまってから入り込んだ新参者だ。
彼らもまた峯田君たちのような時代もあったのかな?

銀杏BOYZのステージは危うい。
若く、青臭く、ほとばしる情熱やら憤りやら何やらがグチャグチャ状態だ。
ステージ作法はけして美しくない。でも心底ピュア。
あーっ!
大人になってしまって
日々のいろんなことから感性を鈍くする術を覚えてしまって久しい私には
うまく表現できん。
青い時代もそんなに尖がってきた記憶はないが・・・。

スカパーで放送されたRSRでの「人間」だけしか知らないけど
グチャグチャのステージからメッセージがしっかり届いてくる。
彼らの歌には聴く者の心をえぐるものがある。
人は言葉というツールを使って思いを伝えるけど、
あまりにも普段、軽々しく使っていると思い知らされる。

DOOR

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: インディペンデントレーベル
  • 発売日: 2005/01/15
  • メディア: CD


君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命

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私は青春時代も尖がることもなくまったーりと過ごしてきた。
そのままおばちゃんに片足突っ込んでいる人間に
彼らの世界を理解できるかはわからないけど、
思わず彼らのアルバムをネット注文してしまった。
しっかり聴いてみたくなったのだ。

うーん。でもやっぱりライブ参加は、おばちゃんには無理かな^^;


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