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6/9 MAGICAL CHAIN CLUB BAND 大阪うたの日コンサート 2012@大阪・心斎橋 JANUS [ライブ感想文 注:ネタバレあり]

※2015.1.2 a-blog「ころたん王国」より移転

MAGICAL CHAIN CLUB BANDは7月に地元愛知で会えるので、彼らのワンマンだけならここは我慢我慢と諦めたけど、MCCBと藤井一彦さんとの絡みが見たくて、リクオさんの『HOBO CONECTION VOLUME1 LIVE』に収録されているリクリク&カズリンの「軽い後悔」と「美しき人」のリアル再現を期待して、でもって、やっぱ一彦さんとケイスケさんのロッケンローギターマン対決が見たくて、で、イナ戦の丈弥君も前々から気になる存在だったので、思い切って大阪まで行ってきました。

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で、期待は裏切られることはないことは確信していたけど、行ってきてやっぱり良かった。JANUSは音の響きがとてもいい感じがしました。
初っ端はMCCBのみで、バンドのグルーヴがより脂がノッてきた感じです。ホント彼らが奏でる音楽は気持ちいい。「夢じゃない」も「不思議な人よ」も、えーこんな初っ端にやっちゃうの?こんな初っ端なのに、なんですでにめっちゃ濃厚なグルーヴなの?と興奮しちゃったり(笑)。まっ今回は豪華なゲスト陣が控えていらっしゃるからね^^。
初めましての丈弥君。ウルフルズの旦那がたを慕っている後輩の彼、気になっていた存在でした。いいキャラしている^^。ケイスケ兄やん大好きなのがよくわかりました(笑)。ケイスケさんをいじって、逆にケイスケさんやリクオさんからいじり返されていました(笑)。歌声もパワフルで気持ち良く、お客を煽りまくっていました。
そして紅一点のKAINASTUちゃん。暑苦しいロックな男どもの中で、一服の清涼剤的な役割でしたね。爽やかでした。歌も女性らしい視点で、共感を持てたなー。また機会があったら聴きたいです。
で、お目当ての藤井一彦さん。もーカッコよかったなー。MCCBとは東京で2回共演されていることもあるせいか、息もピッタリな感じ?ワタシは大阪で初めて体感したけどカッコいい共演でした。もーね。体が勝手に一彦さんのギターに反応して勝手に乗ってしまう。明らかに一彦さんのロッケンロールギターに体が反応していたワタシ。踊らされていた。ケイスケさんの素朴で真っすぐなギターとも好対照だったなー。うん。どっちも好きです^^。MCCB×藤井一彦で超新鮮だったのは、アツいアツいソウルフルな珠玉のラブソング「Bring It On Home To Me」をアツいアツいロックンロールなラブソングアレンジ♪あんな熱いロックンロールした 「Bring It On Home To Me」は初めてだったわー。また体験したい。リクリク&カズリンの「軽い後悔」と「美しき人」もやっぱりナマ体験は感無量でした^^*)ゞこれを体験したかったがためにやってきたのだが、それ以上にたくさんステキなセッションを楽しめました。ライブはやっぱりいいねぇ。

MCCB×藤井一彦の夢の共演に身も心も絶頂に達していたのだが、カズリンが一旦引っ込まれて、MCCBのみで、この日の前の日にできたてほやほやという新曲。リクオさんが感謝と怒りを込めてとおっしゃって始まった「アリガトウサヨウナラ原子力発電所」。大半のお客さんは感嘆というのか、共感の憤りとでもいうのか、歓声を上げていた気がする。会場の盛り上がりと反比例して、さっきまでの自分の盛り上がりと反比例して、MCCBの熱い熱い演奏とリクオさんの熱い熱い歌唱と反比例して、ワタシはすごくクールダウンして行った。ハートのダンスはどこかへ行ってしまった。その直後の「ミラクルマン」、いつもだったら無条件でテンション上がってしまうナンバーなのだが、ステージと客席の盛り上がりと反比例してワタシは傍観者に成り下がっていた。
ワタシだって、たくさんの人たちを苦しめている恐ろしい原発はもういらないと思っている。野田首相の大飯原発再稼動発言だって「自分が責任取るだ?責任つーもんは辞任することとちゃうぞ!』とワタシだって憤りを感じた。新曲の「アリガトウサヨウナラ原子力発電所」は、怒りをぶつけるだけでなくリクオさんらしい歌だとも思った。だけどワタシのこの気持ちはうまく文章にできないのだが、自分が最近、ツイッターを楽しめない理由と共通している。もう半月くらい前かな?北九州市での被災地のがれき受け入れで行政側と反対市民側で衝突があった。みんながみんな自分が信じるあるべき道へ向かっている。あの日のTLで、ワタシの心は折れた。折れたなんて言うと、最前線でがんばっている方にたいへん失礼だけど。
被災地での再利用や処理しきれないがれきは、安全をキチンと確認できたものは、日本全国で協力して処理すべきものだと思う。だけど一方で、汚染がれきを拡散して日本全土をダメにするなということもわかる。市民は国や行政のこれまでの対応ぶりに言うことを信用していない。ワタシだってそうだ。そしてワタシは、そのどれも、だれも信用できない…ことがショックだった。何が正しいのやらわからない。原発はいらない。福島の元気を少しでも早く取り戻すことが日本を元気にする最短の道(それはとても時間がかかるだろうけど)だと思う。これは間違っていないと思う。だけど、原発をなくすには廃炉にしたり放射性廃棄物を処理するには、やっぱり原子力の研究は必要だし、福島の元気を一日でも早く取り戻すためには、除染技術、すなわち放射能の研究は必要だと思う。原発メーカーを叩く風潮があるけど、2号機だったけかな?温度計が壊れている。それをなんとかしようと東芝さんだったかな?一生懸命開発しているニュースを何かで見た。経営は叩かれてしかるべきかもしれないけど、作った本人たちにがんばってもらわないとワタシではなんともできん。
ワタシにわかることは混沌としていること。真実がわからないこと。そして自分が誰も信用できないということ(これはかなりショック)。信じたいけど、、、ヴィジョンもプロセスも見つけられず、もうこれ以上だれにもひどいことが起こらないようにとオロオロするだけしかできないこと。

BEGINが沖縄のオジーやオバーのために作った「うたの日」。その心を汲んで、リクオさんが大阪で引き継いでホストをつとめていらっしゃる「大阪うたの日コンサート」で、MCCBの新曲「アリガトウサヨウナラ原子力発電所」をいの一番で体験できたのは良かったと思っている。純粋に「うた」をお祝いする日だからこそ。歌は本当にステキです。いろいろなことを感じさせてくれる。たぶん今後もMCCBやリクオさんのライブに参加すれば、「アリガトウサヨウナラ原子力発電所」を聴ける機会はあるだろう。その時々で、自分がこの歌に対してどう感じ方が変わって行くのかな…。それはこの現実に対する自分の向き合い方次第だな。

この気持ちはツイッターではぜったいにつぶやかない。自分の王国で書きなぐっても、うまく整理できんもん。140文字の世界では無理だ。

新曲「アリガトウサヨウナラ原子力発電所」以後、ずっと醒めた気持ちで、でもけっしてふて腐れていたわけでもない。ライブ自体はステキなグルーヴを作り上げていた。ただワタシがその中に入っていけなかっただけ。取り残されたワタシをライブの中に呼び戻してくれたのが、アンコールだったかな?丈弥君の登場だった。やっぱ彼はいいキャラしている^^。醒めた気持ちを温めてくれた。
そしてオーラスの出演者全員での「光」、すっごく心から楽しめた。

帰りは名神~新名神~名阪~伊勢湾岸~名二環ルートで。
いつもは名阪から伊勢湾岸を通らない逆方向の名二環ルートなんだけど、
山口洋/細海魚『SPEECHLESS』を聴きながら、どうしても伊勢湾岸を通って、名港トリトンを渡って、東海市のコンビナートの夜景を見たかった。原発とは違うけど、これもまた人間の科学技術の粋を集めた構造物集団に違いない。そして、その風景がワタシは好きなんだ。美しいと感じるのである。

本当に音楽はいいよ。いろんな風景を見せてくれる。そして考えさせてくれる。

山口洋さんの6月10日のROCK 'N' ROLL DIARYでガツンと来た文章。

ドリーマーがやるべきことは夢を見ることではありません。結果を出すことです。だから、そこに向かいます。

ビジョンとプロセスだね。
ワタシもいつまでも混沌としているわけにいかないのだろうけど…。
先ずは自分のやるべき生活、四十路を境にやろうと決めた仕事ぐらいはがんばって結果をださなくてはな。。。愛を持って。

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