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「井筒監督・トータス松本 歌った!踊った!泣いた! アメリカ南部★ブルースな旅」 [元気をくれる音楽たち]

放送されたのは一昨年(2003年)の12月頃で、テレビ朝日系列だったと思う。
中部地方では放送されず、観たかったのに涙を飲んだ番組だった。
もう観れないと思っていたし、忘れていたものだったけど、
知り合いの方から録画DVDをお借りでき、幸いにも観ることができた。

番組では、アメリカのポップソング発祥の地、
南部ミシシッピー河畔のニューオリンズ、メンフィスの観光スポットなど
音楽以外の文化もひととおり紹介している。
映画「ゲロッパ」の井筒監督とウルフルズのヴォーカリストのトータス松本さん、
それから、かわいい女性タレントさんの3人の珍道中で、
ブルースやゴスペルのルーツをたずねる模様は、とても興味深く、おもしろかった。
ニューオリンズ、メンフィスの街はいつでもどこでも音楽が溢れているように感じた。

この番組を観て、私はトータスさんが愛してきた音楽のルーツを、
自分なりの感じ方だけど、なんとなく理解できた気がする。
過酷な労働だった綿花摘み作業で歌われた歌。
昼の労働後、夜な夜な繰り広げられたであろうブルース小屋でのディープでソウルフルなライブ。
そして神への信仰心を高らかに歌い上げるゴスペル。
人種差別や奴隷制度で抑圧され続けたという歴史背景と民族性の融合か。
人間だれでも心にバネを持っていると思うけど、
これらのソウルミュージックを生み出した彼らの心のバネは非常に強靭だったんだなぁ。
物悲しくせつなかったり、エネルギッシュでパワフルだったり。
辛い状況でも、楽しいものにかえてしまおうとする逞しさがある。
アメリカ南部の音楽のルーツに、踏みにじられてきた希望への渇望を感じた。

「ロバート・ジョンソンのクロスロードでの秘密の儀式」や「ゴスペルとブルース」についての
井筒監督視線の解釈にも「うーん。なるほどぉ。」と頷かされたり。
音楽の街で出会うもの一つ一つに対するトータスさんの行動や表情、言葉^^。
一つずつ挙げ出したら大変だ!きりがなくなるっ!
ので、やめておきます・・・。とても書ききれない。

もともと私の音楽観というものは、
ハートを揺さぶる音楽か、そうでない音楽かの二つしかない。
音楽のうんちくは、よくわからない。
もちろん音楽を楽むことは、それで十分だと思う。
でも、より深く知ることによって、さらに深い味わいを楽しめる^^。
以前、「ソウルミュージック」について、私なりの解釈を日記に書いたことがあるが、
この番組を見ることによって「ブルース」という言葉も
なんとなくだけど、どういうものかわかった気がする。


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