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「転生」 中島みゆきさん [元気をくれる音楽たち]

転生

転生

  • アーティスト: 中島みゆき, 瀬尾一三
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
  • 発売日: 2005/11/16
  • メディア: CD

中島みゆきさんのNewアルバム。これも必ず聴こうと思っていた。
来年5月に大阪で行われる音楽劇 『夜会』を観に行きたいと思っている。
で、『夜会』で披露された歌が入っているとのことなので、
それまでに聴いておこうという程度だった。
来年の 『夜会』が、このアルバムと同じ内容かは、ビギナーの私には不明だけど^^;

それが・・・、だ。世の中にはすごい人がいるモンで。
ある方のトコトン極めた行動の記事を拝見して感動し、早く聴こう!!と思ったわけだ。
ほかの記事もごっつうおもしろいよ♪

さてさて、私のアルバムを聴いた感想など。
一つ一つの歌の詞が深い。哲学的な香りがする。
みゆきさんの七色の歌声と演奏の相乗効果で、
彼女が紡ぎ出す世界の景色を見せてくれる感じ。
言い換えれば、現実の世界での直近の自分の立ち位置を、
自分の実生活とはかけ離れた象徴的な描写で教えてくれる。
答えはくれないけど(それは自分が見つけるものだから)、その先まで指し示している。
彼女のアルバムをこれを含め3枚しか持っていない私が判断するにはおこがましいが、
そう、それは中島みゆきさんの哲学の集大成の世界って感じかな?
もちろん、現時点でのということだろうけど。
でも、この先に、まだ変化するとしたらなんだろ?と興味を持つ。
で、私がよくわかってもいないのに〝哲学〟という言葉で集約してしまったのは、
みゆきさんの世界は深いから、普遍的なものを感じるから。
うまく表現できないので、ただ単に大きなくくりの言葉で誤魔化しているというのが本音。

オープニングの「遺失物預り所」。
みゆきさんの歌声は聴く者(旅人、いや、さすらい人)を、
やさしく包み込んで受け入れてくれる。
何に向かってさすらっていたのか、何を求めていたのかわからなくなってカオスに迷い込み、
困惑顔の疲れ切ったさすらい人を温かく出迎えてくれる感じ。
導入部分でハートをつかまれた人は、きっとこのアルバムを最後まで聴けると思う。

ひと時、みゆきさんの世界に留まったさすらい人は、
彼女がつむぎだす幻想的な世界で己と対峙するはず。
そして彼女の言うところの転轍機を見つけたかもしれない。
そして、見つけた転轍機で切替えた先は、また新たな荒れ野が誘っているかもしれない。
もしくは、自分は転轍機を探しているんだと気づくだけかもしれない。
もしくは、なにも感じず、何かを探していることすら気づかないままかも。
いずれにせよ旅は終わらない。次へのさすらいが待っている。

そしてエンディングの歌「無限・軌道」。
みゆきさんの深くたゆたう歌声にやさしく背中を押される。
さすらい人は、また行く先の計り知れない長い旅に送り出されていく。
その道筋は天の川のようなものなのか。
はたまた、われわれ生き物の感性を超えた別次元の法則にのっとった道筋なのか。
凡人の私にはわっからへん^∇^;

アルバム『転生』は聴き応えのある内容だった。
でも、ほんのちょっぴり彼女の世界観に触れたかな?って程度の感想しか言えない。
まだ触れ合うという相互交流の域までは、今の私には無理だ。
これから何回も聴くたびに、その時々の感性で思い巡らせることができる1枚になりそうだ。
中島みゆきさん。なんともすごい表現力をお持ちの方だね。
彼女はいつか火の鳥(※)にでも転生するのではないでしょうか。
でも私は昔の「わかれうた」などの女の情念のこもった歌も好きだったりするw。

*** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** 

どの歌も聴き応えがあったけど、1曲だけピックアップ。
私は「サーモン・ダンス」に惹かれた。
祭りだっ!ワッショイ!という魂の沸き踊るリズムを感じるフィールドミュージックだ。
    ↑
注)歌詞にはそんなフレーズ一言も出てきません。念のため^∇^;

曲調や音がケルト音楽をモチーフにしているような。
こないだ『リバーダンス』を観て来たばかりなので、妙に入り込んだ。
1回だけしか『リバーダンス』を鑑賞していないので、
本当に「サーモン・ダンス」∽「ケルト音楽」なのかは不明だけど。
うぅ。確信を持てるだけの記憶力のない鈍い頭が悲しい;;)

リバーダンスの名前の由来は、
「決して諦めない」アイルランド人の強靭な精神と、
常に新しいことにチャレンジする精神の元に、
「川のように大地を流れ、海をわたり、世界中へ広まりますように」
という夢がこめられているとのこと。
抑圧された歴史を持つ国で培われたものだけに、そのステージに圧倒された。

ダンスつながりだけに、みゆきさんの「サーモンダンス」にも同じ精神を感じる。

*** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** 

〝転生〟についても鈍い頭でいろいろ考えたころたん。
いろいろな思いがたぎり、いろいろ綴ってみたけど、まとまらず;;)
〝転生〟の言葉の捕らえ方で、その意味合いが変わってくるもん。

来年の音楽劇 『夜会』で、なにかつかめるかなぁ・・・。
つかんだと思っても、またすり抜けて行きそうだけど・・・。

でも、アルバムを聴いて、ますます 『夜会』を観たいと思った。

(※)
手塚治虫さんの漫画 『火の鳥』に出てくる〝永遠の命〟として光り輝く鳥のことらしい。
実は、ころたんはこの漫画を読んだことがない^∇^;
以前の私の記事を読んくださった方が〝ガイア理論〟なる言葉を教えてくださった。会社の物知りに〝ガイア理論〟がわかりやすく説明している本はないかと尋ねたところ、手塚治虫さんの 『火の鳥』を教えてくれたのだ。ころたんの鈍々の野生の勘では、みゆきさんのアルバム 『転生』のテーマはガイア理論にも無関係でない匂いがするんだけど・・・。
一つ気になるものをよく知りたいと思うと、コレとアレが脳ミソの中で繋がったり、はたまた新たな興味が広がって大変だ!!脳ミソの中もかなりカオス・・・。
はっ!これらの刺激も転轍機の一種かも^∇^;
ころたんのさすらいも続く・・・(かなーり、のんびり、まったりだけど)。


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コメント 8

鼻息男 from Gyou/Teng

ころたんさん、さすらってますね。そして滾ってます。

> 常に新しいことにチャレンジする精神の元に、「川のように大地を流れ、海をわたり、世界中へ広まりますように」という夢がこめられている…

ここにビビビと来た今日の鼻息男でした。そういう風に視線が遠くまで伸びている感じが清々しいです。的外れなコメントでした。[ー、]
by 鼻息男 from Gyou/Teng (2005-12-13 08:21) 

ころたん

コメントありがとうございます^^。

> 的外れなコメントでした。
ハハハ。的外れじゃないですよ~^^。
的外れと言えば、私の専売特許です(苦笑)。
私のばやいは、理解に時間がかかるし、
いろいろ思ったことが溢れすぎて言葉にまとまらないことが多いです。
なので、よそ様へのカキコは苦手で(^^;ゞ
よっぽど衝撃を受けない限り、書き込めません。
最悪、自分がもどかしくて逆ギレ状態(怒ってはいませんが)になることもありますので。鼻息男さんのところでも、ご迷惑をおかけしています。
ハハハ^∇^;←とりあえず笑っておこう。

> 視線が遠くまで伸びている感じが清々しいです。
そうですね^^。
リバーダンスの精神と同じく。
みゆきさんという存在にも同じものを感じます。
本当にネガティブな部分を知っているからこそ、ではないでしょうか。

私はまだまだだなぁ・・・。
by ころたん (2005-12-13 17:33) 

NO NAME

思ったことがあふれてしまうというのが貴重だと思うのですよ。まじに。
何か書けるときって、鼻息男の場合は、あふれたときだけです。あふれてきた思いを一度ぜんぶどっかにためといて、それをもう一回流してととのえるのが大変です。
ころたんさんの場合も、コメント欄より、ここに記事を書いてトラックバックを使うっていう方がもしかすると書きやすいかもしれませんよ。余計なお世話ですみません。

でも「よっぽど衝撃を受けたとき」をGyou/Tengで何度か拝見できているのは、すなおに「とてもうれしい」です。[ー、]
by NO NAME (2005-12-15 08:58) 

ころたん

いい解釈をしてくださって、ありがとうございます^^。
それから、アドバイスもありがとうございます。
> 一度ぜんぶどっかにためといて・・・
それができると、いいなぁ。
私の場合は、あふれてきた思いは急いで書き留めておかないと、雲散霧散してしまいます。
マジで記憶力悪いです(^^;ゞ
それが車を運転している時とか、犬の散歩の時とか、
書き留められる状況にない時に、脳ミソの中をよぎることが多い。
家に帰ると「なんだっけかなぁ(・・?)」と思い出せなくなっている(笑)。
ころたんの脳の中で起こっていることなので大したことではないんですが、
それでも自分には「すげーっ!!」って感動したことだったり^^。
非常に惜しい思いをしています。
この中島みゆきさんのアルバムの感想文は、
感じたことを逃がさないように、なるべく気をつけて書き留めるようにしました。
実際は、もっとたくさん、あーでもない。こーでもないと綴っています(笑)。

よそ様の記事は刺激がいっぱいあります。もちろん鼻息男さんのブログも^^。
でも、ネットの情報量の多さに半分おぼれている状況です。
その上、私は考えたり書くことがノロい(相手がある場合、特に)。
軽く流せばいいことも、真正面から受け止めてしまう^^;
コメントによっては、短い文章なのに1時間近くPCの前に固まって考えています。
大したこと書いていないのに(笑)。
よそ様の記事で感動したことは自分の記事にして、
もっとトラックバックさせてもらうといいんですが、なかなか・・・。
積極的に外部に働きかけておられる方々のパワーには敬服しています。
それも気の利いたコミュニケーションを楽しんでおられるように感じます。
やっぱ私は田舎のネズミだなぁ。ボチボチやっていきますネ^^。

また長いコメント書いてしまった(汗)。
by ころたん (2005-12-15 20:46) 

私も、田舎のネズミだなぁ。
あまりに同感だったので、ちょっと横からごめんなさい。
by (2005-12-16 01:11) 

ころたん

なにをおっしゃいます。ウサギさん。
もとい、この場合はネズミさんかな^^?
そちらへは忘れられつつある頃にしか登場できないころたんですが(汗)。
いつも気にかけてくださっていて、感謝しておりますよ^^。

でも、ネットコミュニケーションは広げれば広げるだけ
おもしろいように際限なく広がっていきます。
気がつくと自分で窮屈な状況に追い込んでいることも。
お互い、無理をしないように楽しみたいですね^^。
by ころたん (2005-12-16 22:23) 

ハカセ

おおお!!ついに聴いたのですね。
夜会のタイトルは「24時着00時発」・・・この意味はつまり「転生」。
ゴールはスタートなんですよね。

夜会、ぜひぜひ見てくださいね。
生で見る夜会は1度見るとハマりますよ!!絶対に。
by ハカセ (2005-12-22 01:52) 

ころたん

はい!はかせくんの情熱を分けてもらい聴きました^^。
ついでに記事にはかせくんのブログのリンクまで貼らせてもらいました。

> 夜会のタイトルは「24時着00時発」・・・この意味はつまり「転生」。
> ゴールはスタートなんですよね。
やっぱり、みゆきさんの世界は深い・・・。
ぜひぜひ「夜会」を観てきます!!
by ころたん (2005-12-22 12:11) 

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